水がないのに溺死って・・・


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ベッドの上で溺死した少年、「乾性溺水」という落とし穴について考えます

 

一般の溺水

 

肺の仕事

肺の主な仕事は、二酸化炭素を酸素と交換するガス交換と血液循環です

二酸化炭素は体に不要
  ↓
心臓に集めて肺に送る
  ↓
体に必要な酸素と不要な二酸化炭素を交換する ←肺の仕事
  ↓
酸素を心臓に送る ←肺の仕事

 

肺に水が入ると

 

  • 肺は仕事ができずに、体は窒息します
  • 肺の組織も酸素がなくなるので機能できなくなります

それで溺れた人が死ぬと
「溺死」になります

肺に水が入って

肺が仕事できなくなってしまう

これを「湿性溺水」と言います

 

ジョニー君の例

 

2013年6月
アメリカ、サウスカロライナ州で起きたこと

10歳の男の子ジョニー・ジャクソン君は
母親と一緒に市民プールに行きました

ジョニー君プールで楽しく遊ぶ
 ↓
家に帰る
 ↓
お風呂に入る
 ↓
「眠くなった」
 ↓
自分のベッドで昼寝 ←ココまで普通
 ↓
およそ一時間後お母さんがジョニー君が死んでいるのを発見!
 ↓
「乾性溺水」で溺死だったそうです

 

超簡単に乾性溺水とは

 

喉頭部(気管の入り口)で痙攣(けいれん)が起きる
  ↓
声門が閉じてしまう
  ↓
声門が閉じる
  ↓
窒息して低酸素状態
  ↓
 死 亡

 

どうして喉頭部で痙攣が起きるか

 

溺れたり、夢中で泳いでいたりすれば水をのみます
  ↓
むせる、または何度も水を不自然にのむ
  ↓
喉頭部で痙攣が起きる

ということです

ジョニー君の例は極めて稀なケースということですが

溺死の10~15%が「乾性溺水」によるものだという報告もあります

 

体の変化として

 

呼吸困難や、脳に酸素が不足した状態になるため
目立った特徴としては

  • 急激な眠気
  • 行動の変化

 

子供の水泳
おぼれた人を救助した後は注意を払いましょう

 

二次溺死という危険

 

溺れて救助された後

数時間後に様態が急変して亡くなる方もいるそうです

肺胞中に水が入る
  ↓
浸透圧異常や感染症などになります
  ↓
肺浮腫になる
  ↓
「二次溺死」する(8~24時間後)

 

水難事故の救助の後もまる一日は観察が必要です

変だと思ったらすぐに医療機関へ!

こちらも参考にどうぞ 水に落ちる;水難事故 ウイテマテ